稲見選手の飛距離アップ

稲見選手は、
東京オリンピックで感じた課題、
飛距離のことを言っておられましたね。

ドライバーの飛距離、
正確な数字は分かりませんが、
東京オリンピックで
トップの方が280ヤードくらい、
稲見選手が240ヤードくらいでしょうか。

またトップの選手が270ヤード、
稲生選手が220ヤードと言う話もありますが、
おそらく40ヤードから50ヤードの差があるような感じですね。

本人は飛距離アップをどうやってするつもりなのでしょうか?
それが見ものですね。
ウェイトトレーニング?
それともスイングの改造?

稲見選手は、
円運動、回転運動がショットを正確にすると考えているようですね。

だから、10ヤード、20ヤードのアプローチでも丸く振っています。
また解説者もよく、
この円運動が良いと言う解説をしています。

後藤理論ではそう考えません。

インパクトゾーンはどう考えているのでしょうか。

後藤理論は、円運動と線運動の合成がゴルフスイングだと考えます。

インパクトゾーンと言う考え方があります。
そしてインパクトゾーンを作る技術、理論があります。

丸く振って正しいと言うのであればインパクトゾーン、直線の部分はどうなっているのでしょうか?

インパクトゾーンが長いから飛距離が出ると考えます。

インパクトゾーンがないのにどうやって飛距離を伸ばすのでしょうか?

やはりフォロースルーで振っていく方向が変わらなければなりません。

おそらくウェイトトレーニングをすれば、
筋肉が硬くなり、
技術ではなく、
筋肉の遊びで作っているインパクトゾーンが短くなり、
ボールが思った方向に飛ばなくなってくると思います。

また振っていく方向を変えるならば、
今までの感覚とは全く異なり、
それがうまくいかなければスランプになっていくでしょう。

どちらにしても、
今の稲見選手にとって飛距離アップを考えると言う事は、
大変難しい作業になってくると思います。

さあ、どうやって飛距離アップをするのかが楽しみです。

ちなみにジャンボ尾崎選手を後藤先生が復活させたときは、
復活した後も、
野球で例えるならば、
技巧派として復活させるのではなく、速球派のピッチャーとして復活させました。

つまり飛距離を落として、
方向性で勝負をするのではなく、
もう一度飛ばし屋として復活させました。

そして35歳まで確か大体35勝くらいしていて、
後藤先生が教えて以降、65勝くらいしています。
スランプ復活後、
全盛期を超える成績を残している選手と言うのはジャンボ尾崎だけだと思います。
そんな選手は、
おそらく世界中を探してもおられません。

そして中嶋選手を復活させた時も飛ばし屋として復活させました。
もちろんトレーニングもさせましたが、
中嶋選手の場合30ヤードのアプローチを練習して
ドライバーの飛距離を30ヤード伸ばしました。
つまりスイングの基本をアプローチで覚えさせ、
インパクトゾーンの長いスイングを覚え、
またスランプの時に伸び上がって縮むスイングを、
逆に縮んでから伸び上がるスイングにすることによって飛距離を大幅に伸ばしました。

後藤先生がついてマスターズに行った時に、
確か10位入ったと思うのですが、
その時、ニックファルド選手と一緒にラウンドする日があったと思います。

15番のロングホール、
私の記憶違いでなければ、
ニックファルドの選手がスプーンでツーオンしたのに対して、
中嶋選手は8番アイアンでツーオンしていたと思います。
8番アイアンでツーオンさせたのは、
その日は全選手中で中嶋選手が一番短いクラブでツーオンさせたと記憶しております。

私の記憶違いだったらごめんなさいですが、
それぐらい中嶋選手の飛距離は伸びていました。

私が後藤塾に入門した頃はちょうど中嶋選手の復活大作戦の真っ只中で、
練正館、中嶋選手が作った練習場にもいかせていただいたことがありました。

その時の練習を見せていただいたことも、
私の財産にはなっております。

ちなみに練正館と名前をつけられたのは、
後藤先生です。

練正館の意味は、
練習の練、
正はスクエアと言う意味です。

大型完全スクエア打法、
これが後藤理論の究極の目標です。

このスイングを身に付けるために作られた、
中嶋選手所有の練習場に練正館と言う名前を後藤先生がつけられました。

さあ、稲見選手の今後が楽しみです。
どう変わっていくのでしょうか。


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