イチロー氏と大谷選手 ゴロとフライ

イチロー氏がずいぶん前から、大谷選手について、投手大谷選手よりも打者大谷選手がすごいと言うことを言っておられました。

素人から見ると、160キロ以上投げる投手の方が分かりやすくすごい選手に見えますが、やはり昨年は、ホームラン王争いをするなど、打者としての大谷選手の方が目立ちましたね。
やはりイチロー氏の野球を見る目は他の人とは少し違うかも。

落合博満氏は大谷選手のアッパーブローを、昔なら必ずダウンブローのスイングに直されたと言っておられました。

以前から申しておりますが、大谷選手はアッパーブローと言われますが、後藤理論から見るとあれはアッパーブローとは見ていません。

新田恭一先生が唱えていた打法にそっくりです。

新田先生は昔、他の選手たちに、新田先生に教わるとアッパーブローを教えられて下手になると言われていたそうです。

後藤先生が中嶋常幸プロのスイング改造に取り組んでいる時も、そのスイングがアッパーブローに見えたのか、スイング改悪論が雑誌に出回りました。

しかしスイング改造が成功してくると、その批判は止みました。

後藤理論は、ドローボールで高い球、ハイドローを打つことがまず求められます。

後藤先生は昔、ゴルフのスイングを教えるときに、ライトスタンドにホームランと言うことを言っておられました。

流し打ちのバッターにスランプはない、また体が開かないことを教えるのにそういう言い方をされていました。

その教え方は、後年、進歩しました。

ライト方向にセカンドゴロ、レフト方向にホームランと言う言い方をされるようになりました。

後藤打法はアッパーブローではない、厳密に言えばダウンブローでもないのかも。

上から上のスイング。

この言葉だと真実が伝わりにくいかな。
インパクトゾーンの長いスイング。

ライト方向への、セカンドゴロと言うのは、下から打つのではない、ある意味上から打つと言うダウンブローのことを表し、

レフト方向にホームランと言うのは、フォロースルーが上へ抜けていく、ボールを上げていく、またインパクトゾーンの長いフォロースルーを作ると言うことを意味します。

つまりセカンドゴロと言うのは、イチロー氏を現すかな。
レフトにホームランは大谷選手かな。

イチロー氏は、ホームランを狙えば30本は打てると自分で言っておられました。

しかし自分が生きる道ではない、自分はやはりヒットを打つことが使命だというか、どういう言葉を使っておられたかは忘れましたが、とにかくヒットを打つことを考えておられたようです。

イチロー氏は、どこにボールが来ても打てた、どこのコースも狙って打てたようですね。

ある意味、ホームランを捨てていた、だからあれだけの安打数、あれだけの打率が残せたんだと思います。

それに対して大谷選手は、昨年は少し一昨年と打ち方が変わりました。

皆さんが言うアッパーブロー?
ボールを上げれる打ち方にしたから。

これはダルビッシュ有投手選手の言葉ですが、大谷選手が打率3割を狙えば数字は変わってくると思いますが、自分が1番評価されるにはどういうタイプの打者で良いかと考えたときに、大谷選手の場合はホームラン数を記録していくことだと思うと、語っておられました。

大谷選手自身は、ある程度良い角度で上がればホームランになると言う自信を持っているので、ホームランを狙うと言うよりも良い角度でボールに当てることが一番だと考えているようです。

打率3割を狙えば、それも可能かもしれないが、自分の役割、評価を考えた場合やはりホームランを打つことが大切だと考えたのかもしれませんね。

どちらにしても、イチロー氏とは全く逆の考え方、全く逆の生きる道。

イチロー氏はヒットを打つこと、大谷選手はホームランを打つことが自分の評価を高めると考えたのかもしれない。

後藤先生は、現役時代のイチロー氏の事について、非難をしたことがない。
悪いことを言ったことがほとんどありません。

何年頃かは忘れましたが、イチロー氏がバットを寝かして構えた時期があって、そのことについては、トップであんなにバットを寝かすのは良くないとは言っておられました。

それ以外イチロー氏についての苦言は聞いた覚えがありません。

つまりイチロー氏の打ち方は、(この例えが合っているかどうか分かりませんが)大型完全スクエア打法、後藤理論のローボールの打ち方。
それに対して大谷選手の打ち方は、もちろんダウンスイングはダウンブローですが、フォロースルーを上に、ゴルフで言えば縦に振っていくハイボールを打つ打ち方と言っていいでしょうか。

大谷選手のバッティングフォームのフィニッシュは、よく頭が後ろに残った体を反るようなフィニッシュになっていましたが、ジャックニクラウス氏のフィニッシュも逆Cと言われるようなフィニッシュでした。

後藤先生曰く、ジャックニクラウス氏のフィニッシュは逆Cではなく、胸を張っていると言う言葉でした。

胸を張ると言う事は、高いボールを打ちに行くためのフィニッシュになります。

大谷選手も、昨年はそのようになっていましたね。

やはりボールをあげようと言う意識、ホームランを狙いにいく意識があるのかもしれません。

イチロー氏も大谷選手もいい素晴らしい選手だとは思いますが、大谷選手はまだ進化の途中、これからどのように進化していくのか、どのような野球人生を歩んでいくのかで評価が決まってくるのかもしれませんね。

大谷選手、息の長い選手になってほしいと思います。

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