今回は松山選手のライバル、石川遼選手について書きたいと思います。
以前にも書きましたが、後藤先生は石川遼選手のことを、「並の選手になってしまったなぁ」と言っておられたことがありました。
最年少賞金王、最年少優勝。
早稲でも典型的な天才早稲ですね。
もちろん持って生まれた才能は松山選手とも引けを取らないのかもしれません。
しかし現時点ではかなり差が開いてしまったような。
本人は、今のスイングはどんどん良くなっているが成績につながらない、と言うようなコメントもありました。
後藤理論から言うと、石川選手のスイングはどんどん悪くなっている、良くないような気がします。
この間もインターネットで、今年の東建コーポレーションのドライバーの連続写真を見かけましたが、
まずはバックスイングの始動で下半身を固定しようとしてるのでしょうか。
ジャンボ尾崎選手がプロ野球選手からプロゴルファーに転向した時もこのようなバックスイングでした。
ただこれは20代だから許されるバックスイング。
ジャンボ尾崎選手もプロゴルファーになりたての頃はクラブを上げて下ろすだけのようなスイングでした。
しかし体が柔らかかったからよかった。
またジャンボ尾崎選手はプロゴルファーになったとき、周りの評価はあまり高くなかった。
ただ後藤先生だけは違った。
ジャンボ尾崎選手は活躍する、活躍する日が来ると言うことを予言されておられました。
30代に足がかかった石川遼選手が下半身を固定してバックスイングをすると言う事は良くない、選手生命を短くする。
一瞬良かったとしても、だんだん成績は悪くなっていきます。
例えばジュニアの子に下半身を止めてバックスイングすることを教えます。
それでもジュニアの子は体が柔らかいので下半身がとまるような事はありません。
必ず動きます。
ちょうどいいくらい動きます。
しかし年齢を重ねるにつれて本当に止まってくる。
それがいけない。
ジャンボ尾崎選手もそうやってスランプになりました。
次にトップをコンパクトにしたこと。
かつて強い選手、世界の1番、ジャック・ニクラス選手やタイガーウッズ選手がコンパクトだったでしょうか。
今回全米オープン優勝したフィルミケルソン選手は完全なオーバースイング。
オーバースイングも良くなかったりしますが、コンパクトトップよりは良い。
コンパクトトップで強かったのは、セベバレステロス選手や倉本昌弘選手ですか。
しかし2人ともそんなに選手生命は長くなかったかな。
2人とも天才でしたが。
コンパクトトップも、一瞬はまっすぐ飛ぶような気がする。
ただやはり選手生命を短くします。
距離を落とします。
やはりバックスイングは助走ですからバックスイングは大きい方が良い。
しかし今の石川遼選手はドライバーが飛んでいるようですね。
この前あるトーナメントを見たら、ドライビングディスタンスのベストファイブのうち4人がアマチュア選手。
その中にひとりだけプロの石川遼選手だけが入っていたかな。
コンパクトなトップから、筋トレで太い腕と太い首などをつけて飛距離を伸ばしているようですね。
これも若いうち、しかし、だんだんインパクトゾーンが短くなる。
だんだん飛距離を落とします。
ウェイトトレーニングは1つ、筋肉を硬くします。
柔らかい筋肉が作れない。
だから一瞬飛ぶようになりますが、遊びがどんどんなくなる。
そしてインパクトゾーンが作れなくなります。
それと過度のウェイトトレーニングは、やはりパターを悪くする。
デシャンボー選手がその良い例でしょうか。
デシャンボー選手はおそらく普通にパッティングを打つことができないと思います。
後藤先生も、体が柔らかすぎる選手や、私のように腕が細い選手は、多少ウェイトトレーニングはあっても良いと言われたことがあります。
しかし過度のウェイトトレーニングはダメ。
例えばマラソン選手がウェイトトレーニングをすると、筋肉自体が重くなり、スタミナの消耗を早めます。
結果成績が悪くなったりする。
それと同じことがプロゴルファーにも多少なりともいえます。
42.195キロ走るわけでは無いですが、スタミナがいる。
しかし太い腕にすると腕自体が重くなる。
エネルギーの消費量は確実に増えます。
ただ良くなっている部分として、筋力がなかった時はスイングで頭が左に流れていたのが、流れにくくなっている点でしょうか。
ここはよくなっている部分だと思います。
松山選手もその部分がすごく良い。
ただ石川選手は腕が太くなったことによって、フォロースルーの左腕のたたみが以前より悪くなっているかな。
ここは松山選手よりも石川選手の方が良かった部分で、松山選手のフォロースルーの左腕は良くない。
左肩がつき上がってしまう。
それに対し石川選手は左腕は良かったんですが、腕が太く硬くなったことによって左の良さが半分なくなっている気がします。
そしてフォロースルーは回しすぎ、タイガーウッズ選手と同じで膝を痛めないか心配になってきます。
このブログは笹生選手が優勝する全米女子オープン前から書き始めたのですが、男子全米オープンも石川選手は予選落ちでしたね。
また今度、石川選手を含めて日本の選手がどういう状態なのか、どういう状況なのかを詳しく書きたいと思います。
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