2020年東京オリンピック女子ゴルフの銀メダルは稲見萌寧選手でしたね。
おめでとうございます。
稲見選手は今、強い選手であることは間違いないのですが、8月4日の稲見選手のブログにも書いた通り、やはり日本で行われたオリンピック、慣れた空気、芝、雰囲気など、その環境が稲見選手にはずいぶん有利に働いたと思います。
ルーティーンを見てもわかるのですが、やはり左に振ろうとしている。
丸く振ろうとしていますね。
丸く振ってまっすぐ飛ぶのは筋肉の遊びがある若いうちだけです。
今は丸く振る感覚で思い通りにボールが飛んでいるのだと思いますが、筋肉の遊びがなくなってくるとだんだん思い通りに飛ばなくなります。
また、本人は丸く振ってるつもりで、丸く振っていない時もあります。
ドライバーショットにも左に振ろうとしているのに、体を寄せて手が違う方向に振れている、正しい方向に振れている時があります。
昔、青木功選手は門下生たちにバンカーショットはカットで打てと教えているのを見ましたが、本人は実際、カットでは打っていない。
本人の意識とは逆に、出してから引いている。
プレイヤーはその出している部分に気づかない。
だから弟子たちにはカットで打てと教える。
天才と言うものはそういうものだったりします。
その自分が意識している事と、実際にやっていることを理解でき、一致していた天才が新田恭一先生ですね。
だからプレーヤーとしても教える側の先生としても天才でした。
おそらくこんな天才は今までいなかったと思います。
稲見選手のこの強さがどこまで続くのかは分かりません。
大体、年が変わると調子が変わったりしてきます。
そして自分の思い通りにボールが飛ばなくなった時、スランプになった時、稲見選手を復活させることのできるコーチが真のコーチではないでしょうか?
稲見選手にも末永く選手として頑張ってほしいですが、このままだと、今の時代の流れで20代後半~30代になってくると若手に追い越されそうな感じのスイングに見えます。
頑張って欲しいものです。
稲見選手のご活躍を心より祈っております。
コメント
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稲見萌寧選手のスイング、3日目に見ました(この欄で解説されていたので)。
解説されていた通り、左に振っていましたね。
「こりゃアカン」と思って最終日は見ませんでした。
ま、これで先の渋野選手みたいにゴルフ雑誌が一斉に取り上げるんでしょうけど、先は長くなさそうですね。
後藤先生のように「勝ってはいるけど、崩れ始めのスイング」ってとこでしょうか。