井上尚弥選手がインタビューで面白いことを言っていました。
100の力で打つのではなく、
70の力で打ち、
30のキレを入れると言う言葉を使っていました。
100の力で打つよりも、
70の力と30の切れを入れると威力が倍増するそうです。
井上選手の感覚的なものを言葉にしたものだと思いますが、
力を入れるのではなく、
キレが重要だということが何となくわかりますね。
以前にもこのブログで話しましたが、
後藤先生は、
「プロ選手にとってキレがものすごく重要だ」と言うことを言われていました。
キレとはスピードではありません。
ゆっくりでもキレは、出せると言っておられました。
長年、後藤先生と付き合っていてその意味が私には何となく理解できています。
以前こんなことを言っておられたことがあります。
尾崎将司選手と、
中嶋常幸選手の話で、
剛の尾崎選手に対して柔の中嶋選手、
柔よく剛を制す、
後藤理論を表す表現として、
あんなに軽く振っているように見えるのになんであんなに飛ぶんだろう
と言うような言葉を使ってこられたことがありました。
でも右手を殺すとか、
力を抜くのでは無いのです。
こんな言葉も使っておられました。
アヒルが水面を泳ぐのに何もしていないように見えるが、
水中では足を一生懸命こいでいる。
全身の筋肉を使って打つ、
右手も使い左手も使い足も使い、
10本の指を使い、
すべてを総合的に使うから、
軽く振ってるように見えても、
飛距離が出る。
体を固定するところなく、殺して使うところはなく、体のすべての部分を使って打つ、そうする事が、最高のパフォーマンスを生み出すのです。
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