うなぎの寝床

「うなぎの寝床」の練習場の話が出てきましたので、興味がある方もおられると思いますので
その話を少し。

私が後藤先生のところに、
行き始めた頃は、
東京に拠点でやっていたのですが、
千葉に移られてから、
ずっと住まれていたところで、
いろいろあって移ると言う話になりました。

そこである方が、野人君と後藤先生のために練習場を作ってくれました。

以前は、自動車の修理工場だった土地かな。
車を修理していた建物を
畳をひいたり、
板張りにしてトレーニングなどできるようにし、

そのつながりで居住できる建物に後藤先生が住み、
最初は
倉庫であった部分を座席にして、
そこの周りにネットを張り練習場にしていました。

しかし、その倉庫が少し斜めになっており、
ネットとはまっすぐになっていなかったので、
後藤先生の要望で、
倉庫を潰し打席の建物席をつくりました。
先生が理想としていた練習場は、
「うなぎの寝床」の練習場で、
細く、縦に長い練習場を理想としていました。

その中を抜けるボールを受けるスイングを作るのが、スクエア打法の練習になると考えておられました。
この写真にも縦や横に紐がはってあったり、手前に置いてある黄色い箱にも意味があるんですよ。


後藤先生の理想に近い、
要望をできるだけ叶える練習場が作られていったのです。

その後、土地を買い増していただき、
反対側にも打席をつくりました。

後藤先生が、
スイングをフォロースルーの側からも見たいと言うことで、
反対側にも打席が作られたのです。

元の座席の方には池が作られて、
後藤打法で言う、
「あめんぼすくい」などの素振りができるようにもなっていました。
その池の中には、
後藤先生の要望で私が買っていったメダカがいてたり^_^

また、打席の後ろ側にも、
後藤先生がスイングを見れる居住スペースや、
寝れるベッド、トイレなども作っていただき、
後藤先生にとっても
より良い環境が作られていきました。

非常に良い練習場だったと思います。
この練習場に訪れた方は非常に少ないんです。


後藤先生が私に、
「冬が寒いので、小体育館というか、トレーニングができる建物が欲しい」と言われたので
「そのお金は私が出します」と言うことで、
そのお金を後藤先生に渡して、
建物を作ってもらおうとしたときに、
後藤先生の体調が悪いことがわかり、
その建物の計画が進まなかったのです。

非常に残念でした。

非常に費用のかかっている練習場です。
作ってくださった方に感謝です。

この練習場を
後藤先生が亡くなられたときに、
「中尾さん、この練習場を買いませんか」と言われたのです。

とても欲しかった。
この練習場はぜひ置いておきたいと思った。
先生の思い出がいっぱい詰まった練習場。
もし愛知県にあったら購入したいなとも頭をよぎりました。

でも、この練習場を購入したとしても、
愛知県から千葉県まで、
まずそんなに行かない。

後藤先生が亡くなられても、
野人君が千葉にいているときに、
1、2度位行って
野人君と練習していましたが、
ここ8年、9年休みなく働いている私としては、
おそらく購入したとしてもなかなか行けない。

ほったらかしになって、
雑草だらけになるのが関の山。

おいとけるものならおいときたいと思いましたが、
断念しました。

今はこの練習場、
ないんですよね。

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